「投資銀行残酷日記」を読んで
投資銀行に入った若手の苦悶の日々を描いた「ウォールストリート投資銀行残酷日記―サルになれなかった僕たち」を読んだ
身勝手な上司に振り回されて、上っ面のいいコトバで慰められるという日々を描いた内容で、特に示唆はないけれど、忙しさの程度は自分の会社と変わらないのかなぁという気もする。ただし羽振りは良く、実入りもよさそうなことはよく分かる。舞台はDLJという投資銀行。90年代後半の話かな。
発見だったのは、他人なんかお構いなしに皆が自分のKPIを追っている組織で、人材を育成するなんてことは、概念として微塵も存在していないということ。MBAで習ったファイナンスの知識+αで通用しているようだし、本番になれば弁護士などそれぞれの分野の専門家が登場するからその時はコーディネーターを演じる。だから何かの分野のプロフェッショナルになるというよりは、口八丁手八丁で投資家をのせる技術が求められているように感じた。
まあ良くない経験をさせられた社員が書いた暴露本なので、割り引いて暇つぶしにさっと読んでみるとよいかも。