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「社長失格」を読んで

広告付き無料プロバイダーを世界で初めて実現した「ハイパーネット」が、成長して倒産するまでを時系列で描いた本が「社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由」である。

著者であり社長である板倉雄一郎氏のコトバは非常に生々しい。特に都市銀行の担当者が株式会社の経営者に対して、その父親の個人保証を求めるくだり、
「・・・いつものように当社に来たこの銀行の熱心な担当者は、いつまでたっても親のサインを認めないぼくたちにこういったのである。『じゃあ、いまからぼくといっしょにお父様のところへいきましょう。事情はぼくが説明しますから安心してください』 これが都市銀行のいうことだろうか。・・・」

そこで思い出したのが別のソースで読んだ記事。日本のベンチャーが短期的な資金需要を満たすため銀行との取引関係を構築する。その際に個人保証を求められるのだ。実はこの個人保証が社長交代を妨げるものとなってしまう。
 要は、いくらVCが企業家から経営者にバトンタッチをさせようとしても、よっぽどの思い入れかヨミが無ければ個人保証まで引き受けてベンチャーの経営者にはなろうなんて人材はそうは見つからない。だから日本のベンチャーは企業家から経営者への引き継ぎがうまくいかないということらしい。銀行の担保主義がベンチャーの育成を妨げているのである。
 最近放映されていたサンデープロジェクトの特集でも、中小企業向け無担保融資が盛んに謳われているが実際のところ担保を求めているケースもあるという内容が放映されていた。

メインバンクが引けば、どの銀行も引く。返済させるためならば「一旦返してください、すぐに貸し付けます」といった嘘も平気で言う。おまけに親の個人保証まで求める。個人保証という“担保”が無ければ融資が出来ない。
銀行の査定能力って...

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