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2006年11月22日

ロードレーサー 別府史之さん

久しぶりに情熱大陸を観た
今回の主役はヨーロッパの自転車レースで活躍している別府さん。彼は「ディスカバリーチャンネル」という強豪チームに属している。

自転車レースにおけるチームプレイの目的はエースを優勝させること。そのためアシストとなった人物はエースが勝つためのお膳立てをしなければならない。具体的には、エースの風よけになったり、他のチームのエースを攪乱したりと、自分のペースを守るための走りは出来ない。
彼はそのアシストを担当している。アシストはゴールすることが目的ではないし、そんなペース配分も出来ないから、試合に出てもリタイアすることなんて当たり前である。それはとても悔しいことなんじゃないかと思う。
そんな厳しい世界にもかかわらず、23歳の若さで単身で乗り込んでいる彼の精神力・行動力、そしてプロ意識はすごいものだと感じた。

そんな彼に番組スタッフが「ゴールできなくて悔しくないですか?」と訊いた
彼はきっぱりと言った「それは確かに悔しい、けれどもプロがそんなことを言っていてはいけないんです」と。けれども彼の表情には、一瞬悔しさのようなものが見えた。彼はそんな気持ちをのみ込んで今日もレースを続けている。

いまは“やりたいようにはできない”けれども、いつかのし上がってやる!!いまは、今の自分に与えられた仕事をしっかりとやりきってやる!!という強い意思を感じた。
まったく違った世界に見えるけれど、これに似た感情は多くの若者が社会に入って感じているのかもしれない。

やりたいことを最初から出来るわけじゃない。
だからやりたいことに可能な限り近い場所を選ぶことも大切だし、やりたいことを忘れないことも重要だと思う。
けれどもそれ以上に大切なのは、今自分がやらされていることが、自分が本当にやりたいことにきちんとつながっているかどうかを問い続けることではないだろうか?

そうすれば人生の潮目を見誤ることは無いのだと思う

2006年05月04日

「ヒルズ黙示録―検証・ライブドア」を読んで

あまりにも詳細な描写にフィクション?と思わせる内容

ライブドア、フジテレビ、村上ファンド、楽天、USEN、SBI、リーマン、GS、日興、検察庁など、それぞれのプレーヤーの視点からあの騒動の前後を振り返っています。ゲームというより出し抜き合い、陥れ合いといった様相で、守秘義務や法令ギリギリの攻防が生々しく展開されたということを物語っています。
でも結局誰も、シナジーや統合効果といったものを描けていなかったというのが結論のようで、いかに数千億のお金を調達して相手を飲み込み、利鞘を抜くのかというのがすべてだったようです。
嫌がらせや共同戦線の誘い、裏切りなども日常茶飯事のようで、、、

嘘かホントかは分からないけれど、メディアを通じて認識している“村上世彰”“検察庁”あたりのイメージはがらっと変わるかもしれません。
休み1日で読めます、是非どうぞ

2006年03月31日

ライブドアを肯定的に見てみる

CNETJapanで、湯川 抗さんという方がライブドア批判に対する意見を書いています
ネット企業を“虚業”というコトバでひとくくりにしたり、実態を把握しないまままに批判することはやめようということです。やったことは確かにいけないことだけど、まんざら悪い会社でもないよ、と

個人的にもライブドアのトラックバックに対する姿勢には、かなり強い共感があります。グルメやニュース、書籍にいたるまでトラックバックが装備されていて、blogによる情報発信と絡めやすいとても良い造りだと思って使ってます。もちろんAmazonのレビュー機能なんかもそれに近いけれど、審査というプロセスを通ってしまいますよね。ライブドアはそのあたりに関して良い意味でテキトーなんですよ。ある意味怖いもの無し、否定的な評価もどんどん掲載してしまえと、、、こういう勢いは買ってました

ライブドア事件に学ぶネット企業の本質

2006年01月25日

「ベンチャー企業への転職を成功させる秘訣」

小林雅さんのBlogより、Venture選別の方法に関してご紹介
VCの投資の視点として役に立つ「ベンチャー企業への転職を成功させる秘訣」

小林さんが引用している記事の原文
ベンチャー企業への転職を成功させる秘訣

「インターネット・ビジネスへの転職を見事に成功させた4人のIT担当役員」が語るというところに真実味がある。
発見は“④スケラーブルなシステム”であること、という視点。たしかに爆発的な成長スピードに対応できるかどうかは重要な問題。Googleの成長を支えたのも自律分散型サーバー群だし。(最近は電力問題で悩み中だけど)

Googleのサーバー技術についての参考記事
Google検索システムの舞台裏
Google---サーバー台数1万超の分散システム

老舗コンテンツ企業、新興コンテンツ企業にひれ伏す

DisneyがPixarを買収することになりました

一時期PixarがDisneyに対してコンテンツを供給していましたが、PixarのジョブスCEOとDisneyのアイズナーCEOの関係がこじれ一旦は提携関係を解消したと記憶しています。しかしながら、そのあとDisneyのCEOはロバート・アイガー氏へと変わりPixarとの関係修復を果たし、今回の買収に至る結果となっています。
いかにDisneyがPixarを求めていたのかが分かります。

ジョブスは理想が強く、独裁者アイズナーに対して徹底抗戦の構えだったのでしょう。無論、Pixarも公開企業ですので、株主の論理を優先すればディズニーとの提携関係を切りづらい部分はあるはずなのですが、ジョブスがPixar株の過半数を個人で所有しているため、やはり彼を納得させなければ買収や提携は不可能な状況でした。そして、なんと言っても強かったのがPixarの作るコンテンツの素晴らしさがジョブスの姿勢を支えていたと言えます。ディズニーがPixarをのみ込んだとはいえ、Pixarの圧勝ですね。

ジョブスはAppleを立ち上げ、Pixarを立ち上げ、Appleを再生させました。Appleを立ち上げた当初は非常に乱暴なカリスマであったと聞いたことがありますが、昨今はApple創業時とは格段に異なった対人コミュニケーション能力を備えているように感じます。それは自分の人生を振り返ったStanfordでのスピーチでも感じます。自分の理想の実現とサステナビリティの間で良いバランスをとっているなという感じです。はやくiCon読まなきゃ

2006年01月04日

日本の長所・短所by ヘンリー・ポールソン ゴールドマン・サックス会長

日本経済新聞 2006年1月4日朝刊より

「私がみるニッポンの力」という特集の中で、ポールソン会長は日本の長所と短所について言及していた

長所:チームワーク
「チームワークだ。競争力のある人を採用してもチームの一員として働くのは簡単ではない。日本はその点でやりやすい。日本拠点を訪問するたびに私はチームワークの値打ちを学ぶ。個人的な野心をおさえ共同で顧客のために働く文化だ。」

短所1:批判しすぎること
「自分を批判しすぎることだ。自信回復に時間がかかりすぎることになる。・・・自分の弱みを見つめるのはいいことだが、悪影響があると分かったうえでやるべきだ」

短所2:女性の活用が下手
「女性の力への理解。社会、特にビジネスで主要な地位を占めるという点で、他の国に後れをとっている。・・・もっと生産的なかたちで女性の雇用が進めば経済は成長し、個人所得が増え、消費も増えるだろう」

長所に関しては感覚的に理解できるものの、果たして日本のゴールドマン社内がそうなのか?と思える。言い換えれば、日本のゴールドマンを見てそう思うのだから、欧米人はよっぽど協調性がないのだろうと考えることも出来る。
短所の“批判しすぎること”は、景気がよいときには“楽観的すぎること”と言われるのだろうと感じる。要は、長所の裏返しとして、国民の意見が同じベクトルを向きやすいという特性なのかもしれない。そのままその特性を短所2にあてはめると、昨今女性の活用がメディアで叫ばれていることから、表面的・本質的どちらの面でも女性の活用が進展していくと考えられる。

2005年11月15日

ドラッカー逝く

企業のマネジメントに多大な影響を与えたドラッカー先生がお亡くなりになりました
同僚にドラッカースクールの卒業生がいるので聴いたのですが、毎年恒例のお誕生日会を翌日に控えて、家には準備ができていたそうです

彼はいつも日本のポテンシャルを評価して誉め続けてくれたように思います。
このタイミングというのはなんだか、バブルに溺れた日本が立ち直って筋肉質で成長力を持った企業群に立ち直っていく過程を見届けて、ほっとして亡くなっていかれたようにも思えてなりません
時間はかかりましたが、誉めて伸ばすアプローチも着実に効いているように思います

ドラッカーちゃんと読み直してみよう
ドラッカーの著書一覧

2005年07月01日

「ブルー・オーシャン戦略」を読んで

「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」
Amazonでも“戦略”で検索して2位につけている人気の書
丸善でも1階入り口そばに平積みされています

ポイントは
・機能面での競争はやがて価格競争に陥るので避けるべき
・必要な機能・不要な機能を見分けて、サービス・商品のエッジを効かせる。それが、バリューイノベーション。
・技術的なイノベーションを前提としないので、萌芽技術を用いる場合のようにコスト面での不利は発生しない(例えば、初期の1.8インチHDが高価など、、、)
・代替財産業などにも、バリューイノベーションをおこすためのヒントがある。
・規模の経済を実現するため“非顧客層の大きな共通点”に着目して、過度のニッチ化を避けることも必要。

言いたいことは分かるし、異論はないが議論の抽象度が高い、というか感覚的。例えば、“戦略キャンバス”という名称で製品の価値を構成する要素の重要度を評価しているが、その要素の抽出方法や評価の仕組みはまったく記述されていない。

強いて言うなら、洋書にQBハウスの事例が出てきたのには驚いた。こういう事例収集能力は、やはりケーススタディのHBSの強さなのかな。

サービス業などでは技術による連続的なイノベーションという感覚がそもそも薄いので、筆者が書いているようなことは当たり前の感覚として持っていると思う。なので目新しい感覚は覚えなかった。製造業、特にデジタル家電メーカーあたりだと、目鱗の可能性はあるかもしれない。

HBSマークの価値が、ほんの少し自分の中でダウン

2005年05月29日

あんた後になさいよ

最近、朝にアイスティーを飲むことが多くなってきた
そこで立ち寄るのが、ドトール。改札を出た向かいにあって、完璧に地の利。

先日、ジャーマンドックとアイスティーをオーダーして待っていたところ
ジャーマンドック完成、あとは紙袋に入れて、ありがとうございましたぁ~
というところでデジカメを片手に割り込む男性
男性:「本部のモンなんだけど、○○ある?」
店員:「??」
男性:「○○ある?」
店員:「??」
男性:「電球あるかな?切れてるんだけど」
ここですかさずとなりにいた店員が、僕のジャーマンドックをとって紙袋に入れて渡してくれた。

??マークを出しまくっていた店員さんの名札には若葉マーク。にもかかわらず割り込んだ上に専門用語で試し続ける本部のスーパーバイザーさん。おいおい指導するのは良いけれど、後にしてくれよ。僕の後ろにはお客さんはおらず、あと1人待てば同じことをやっても害がないのに、、、

メモ:イエローストーン効果

 アメリカのイエローストーン国立公園で2003年10月に大規模な山火事が発生。その理由が、森林管理官による過剰な山火事抑制にあったことに由来する。
 日常的な山火事の抑制によって枯れ葉や老木など燃えやすいものが山にため込まれてしまい。それが、一度の落雷でも非常に大規模な山火事が発生してしまう環境を作り出してしまったそうだ。
 日常的に発生する小規模な問題を抑制することが、やがて大きな問題へとつながってしまうことは山火事以外の事象にもアナロジーとして展開できる。

2004.5.15日本経済新聞夕刊「あすへの話題 宇宙物理学者 池内了」を参考にした

2005年03月22日

リアルの強み

enotecaで古いワインを買った
FORT DE VAUBAN 1981
呑んでみたところ、すこし酸っぱいような、うすいような
もしや「ブショネ」?
個人的な感覚に合わないので翌日店舗に持って行った

するとソムリエの資格を持つ店長さん(マギー審司にちょっと似ている)が丁寧に味の特徴やワインの熟成について詳しく説明してくれた。

これがオンラインの店舗だと「二度と買ってやるもんか!」と終わってしまうところだが、さすがリアル店舗、きちんとした人材を配置してあれば、素晴らしいタッチポイントとなることを体感

もうひとつ感じたのが、ネットでよく書かれている「ブショネ」にあたったら店舗に行かずにあきらめろという記述。色々なネットショップの方が解説をしていることもあって、そういう趣旨に記述になっているのかもしれないが、僕は購入した店舗に持ち込むことを大いにおすすめする。
だって、本当におかしな味がどんな味か分からないし、飲めないものにお金は払いたくない。
ワインの世界は、ギャンブルのように「ハズレも楽しみのうち」というような雰囲気がある。しかしながら、そうした品質を見極めるのが店舗の役目だし、食品流通が品質保持に責任を持たないというのはおかしな話のように思う。だから注文は付けよう、文句は言おう。沈黙は金ではない。
ネットで安く買つつ、リアルの店舗もどんどん活用しよう!!

2005年03月03日

大人の話し方と子供の視点

ホリエモンとフジテレビの攻防が続いている
電車の車内では皆が話題にしているし、私の母親に至ってはフジテレビの視聴をボイコットしている。ご多分に漏れず団塊の世代である。

今回の騒動では面白い調査結果が示されていたので紹介したい。
どの世代でも概ね半数程度がホリエモン指示なのだが、団塊以上の世代では支持率が6割を越えていたそうだ。

団塊世代からのコメントを見ると“既得権益に切り込む挑戦者”としての彼を評価しているようだ。一方、支持率の低い若手層の話を聞いたところ、否定側の理由の多くは「生理的に・・・」「なんかだか気にくわない・・・」といったものである。

要は法律の抜け穴であろうが、ホリエモンは現行のルールに則った行動をとっているというのが皆の判断で。ただ、ホリエモンの同世代は“やっかみ”に近い気持ちがあって素直に応援できないのではないだろうか。

私は今回、ホリエモンがこのような多くの支持を集めた理由は、ルールに則って行動したことにあると考えている。
彼は証券取引のルールに則った、グレーと言われているが匿名で金融庁にも問い合わせがあったと聞いている。入念に準備しているのである。
だからこそ人間関係の機微が全くなってなくても、服装がラフでも、堂々とフジテレビと渡り合っているし、氏家さんや奥田さんからも攻撃されないでいる。

私はこの“ルールに則って”というのが新世代が現状を変えるためのキーワードであると考えている。
大人は大人の論理を持っている、そしてそれを守ろうとする
けれども子供の視点は曇っていない、曲がったことがきちんと曲がって見える
けれども子供の“話し方”では伝わらない、まずは子供が大人の“話し方”に則る必要がある。それは服装かもしれないし、礼儀作法かもしれない、法律や規制もそうだろう。

無論、迎合する必要はない、とりあえず土俵に上がろうと言いたい。
黙っていても始まらない、叫んでも通じない、コミュニケーションを成立させなければならない。それは若手側がやるべきことだと思う。

2005年02月24日

議論を止める人たち

世の中には“勝たなければならない”“相手をこてんぱんにしないといけない”と思っている人たちがいる。そのような人にモヤモヤっとしたことを言ったとたん

ピシャッ!

と一刀両断されてしまう
言われた本人は「そういう意図ではないのだけれど、、、」とか言いたくなるのだけれど、相手の勢い・先入観の強さに萎えてしまう。「この人の思いこみを否定するところから始めなきゃなんないのかぁ」と思うとグッタリとしてくる。

どうしてそのシチュエーションで“批判”が必要なの?“勝って”どうする?
否定は“引き算”にはつながる、けれども“足し算”、ましてや“掛け算”なんかにはなるわけがない

もっと聴こうよ
もっと尋ねようよ
もっとアイディアを育てようよ

2005年02月15日

ファドがもたらす供給サイドのジレンマ

NHKで焼酎ブームによる店頭価格高騰が、生産者を悩ませているという。
その理由は、価格高騰によって日常的に呑んでいたユーザーからは手の届かないものとなってしまうからである。たまに呑むユーザーなら高い金を出してみても「味わってみたい」「試してみたい」という欲求もあろう。けれども毎日呑む酒に1本1万も出していられない。

生産者からすると、“売上高変化なし”“固定客乖離”という、とんでもない状況となっている。

定価販売を目的として特約店制度を導入したものの、特約店から市場に放出された商品が転売されプレミアムが加味されていく。最終的に価格は5倍以上にも跳ね上がっていくそうだ。
焼酎のように“安酒”というバックグラウンドを持つ酒にとって、焼酎ブームは耳障りな風潮以外の何者でもないだろう。(このあたりはマールやグラッパも同じかもしれない)

そもそも手工芸や食料品などでは安易に生産規模を拡大できないの一般的で、供給サイドが需要に歩み寄るためには、“同品質”という前提を放棄しなければならない場合が多い。それによって産業規模を縮小してしまったのが日本酒である。高度経済成長期の需要に対応して、アルコールを添加した低品質モノを乱造してしまったのである。是非とも焼酎メーカーには、同じ轍を踏んでいただきたくない。

そこで、焼酎メーカーがやるべきこととは・・・

まず今高値を付けているメーカーは、

1.高価格商品の市場規模見極めと、その市場規模への対応
2.日用商品を加えた最低2ラインの生産体制の構築

いま中値、もしくは低価格のメーカーは、

3.日用商品の品質向上
4.日用需要開拓のための市場浸透施策の実施

上記の課題はそれぞれ役割を持っている。
1は上級品マーケット、2は中級品マーケット、3と4は“テーブルワイン”ならぬ“ちゃぶ台焼酎”マーケットを形成する。
とはいえ、ワインは世界市場向け商品。市場規模が違う。論をつめる必要はあるかも。

と、だらだらと焼酎メーカーの悲哀に触れてきたが、消費者としてもできることはある。

それは“名前で呑む”ことを止めることだ!

たしかに「あぁ、あの焼酎呑んでみたい」と雑誌で読んだ酒を飲みたくなる気持ちは分かる!!
私も「おぉラトゥール、おぉムートン、呑んでみたい!!」といつも言っている。
しかし!! ひとたび1000円台のワインに目を向ければ、なんと上質なものが揃っていることか!!これは値段やマスメディアの情報を頼りに銘柄を判断していては分からない。
開けるときのドキドキ感、見つけたときの達成感、やってみなはれたまらんよ

とまぁ、勢いで書ききってしまったが、最後に番組の後半でもっとも印象的だったシーンについてふれたい。それは都内に出てきた素朴な生産者の男性が、定価の5倍にもなった自分の焼酎を買い取るシーン。冷静に考えれば、そんなことをしたってほとんど意味がない。市場に与える影響はゼロに等しい。けれども彼は買い取った。それは自分の造った焼酎を本当に大切に思っていることの表れではないだろうか。

庶民の食べ物・飲み物と言われていたものが、メディアで脚光を浴びて一時のファドの後に衰退していくのはよくあることだが本当に悲しい。

2005年02月09日

希な経験をいかに今後に生かすのか?

プロジェクトXで、地下鉄サリン事件が発生した際の聖路加総合病院の取り組みを特集していました。

要は聖路加総合病院は“有事に備えた設備と体制”を整えていたということを語っていました。
その内容は以下の3点
 1.聖路加総合病院の設備に隠された有事への対策
 2.事前に設定されていた有事の際の職員の対応
 3.有事の際に自律的に行動できる人材の育成

日野原氏は、理事会の非難に遭いながらも戦時の経験を元に日頃の快適さと有事への対応力を両立した病院を計画したそうだ。それに加えて、有事に全職員を招集する仕組み、ERの設定などをおこなった。それらが上記の1・2にあたる。だが、それにも増して効果を発揮したのが、3点目の自律的な職員の対応である。
日野原氏は番組の中で「パーっと行動してくれたからモタモタしなかった」と語っている。組織の上層部が「有事に対して全力で対応する」と決定したあとは、組織の構成員が自律的に判断して行動したため、上層部の意思決定を伺ってパイプラインが詰まってしまうようなことがおこらなかったわけだ。この効用は非常に大きい。
院内感染への対応などでも聖路加総合病院は事例として取りあげられていたと記憶している。組織論という観点で聖路加総合病院はウォッチする価値があるだろう。

それにしても日野原氏は多方面で評価されている、今回の件で彼を評価するならば、なぜその希な経験に基づいた思いを周囲の否定にあいながらも突き通すことが出来たのか?私はそこに一番の興味がある。

2005年02月01日

東陽理化学研究所

2005.01.31日本経済新聞より

新潟県にある東陽理化学研究所という企業がiPodの背面ボディーなどをAppleComputerに供給しているとのこと。きっかけはチタンボディーを実現したかったAppleが、世界でトップレベルのチタン加工技術を持つ同社を訪ねてきたことにあるらしい。(TitaniumG4使ってるよ!!)

同社社長の本合邦彦氏は今後も『技術で生きる』ことを指向するが、それにしてもどうやってAppleはこの企業を探し当てたのだろう?
やっぱりそれはこの企業が目立っていたからだろう。

『技術で生きる』≠「今の技術・仕事を売りにする」ということなのだとおもう。積極的に技術に改良を重ね、新たな領域を開拓する姿勢を持っていたからこそ、チャレンジングな案件も来るし、技術も伸びる。だからこそ、業界で“キャラ”が立ったはずだ。

情報流通が簡便になり地球上のあらゆる場所を検索できるようにはなったが、やはり“キャラ”がなければ埋もれてしまうのには代わりはないんだな。
『技術で生きる』=『スキル価値の劣化が激しい世界で、価値を保ち続けてやる!!』という意味なんだろうね

僕もチャレンジし続けなきゃね

2005年01月24日

2005.01.24日本経済新聞より

インタビュー領空侵犯(5面)/元国連事務次長 明石康氏の発言

『日本人は集団行動に安心して、原点の問い直しを怠るくせがあります。』

ちょっと斜に構えて、捻くれたことを言っている人間が改革の主導者だったりするわけで、そういう人たちは代替の場合歯切れが良い。武田国男さんなんかそうだよね。喝破してる感じ。

2005年01月17日

能力のIndexing

私は、本を買うと隅から隅まで読まないと気が済まない。雑誌の類いもそれに近い。それは自分で購入したものに関してもそうだし、会社の経費で手に入れたもの、貰い受けたものでさえそうだ。
なのでお金の問題では無いらしい

そんなこんなで色々考えてみた。その結果、どうも自分が読んでいないページに重要な事が書かれていそうな気がしてならない性分のようなのだ。とはいえ情報をすべて一人で取り込む事は不可能だし、もっと効率的に収集しなければやっていられない。

そこで思い出したのが大学時代に最も重宝した勉強方法、“教授に直接訊く”という方法である。
本を読み尽くすより、なによりそれが一番早かった(年長者に物怖じしない性格は、ずいぶんと役に立ったものである)

ただその神通力も社会人になると通じなくなってきた、というのも大学ではどの教授がどんな専門性と知識を持っているかが明確になっていたが、仕事場や通常の人付き合いでは大学ほど明確に他人の能力に対するIndexingがなされていないのである。そこで必要となるのが、いわゆるKnow Whoといわれる知識である。
この蓄積にはかなりの時間的な投資が必要となるし、個人の性格や対人スキルによって差が開く。そこがビジネスの肝だ!!と斬り捨てることもできるが、なんとかならんもんか?とも思う。
これに似た試みとして、様々な企業で行われているKnowledge Management活動(ナレッジを形式知化して共有しようとする試み)がある。しかしながら、この活動の実態を見てみると、ナレッジをもった本人に随分と手間を課すようなのだ。日常の業務でも、色々と定型化された作業を強いられるため、結構なストレスを感じるケースもある。これはこれで問題だと思う。組織力向上の為の投資とはいえ、ハイパフォーマーの生産性を落とす訳だから。

だからせめて個人の能力に対するIndexingだけでも効率的にできればとおもう。個人の能力に対する「へぇ〜」ボタンみたいなやつ。あとは本人に訊きにいけばいい。
greeとかでそういう機能できないかね

2004年11月28日

当たり前のことを言わなきゃできんのかい

UFJでは、「上司の指示があっても情報の改竄をおこなってはならない」というマニュアルを設定したそうだ。
こんなこともマニュアルにしなければならないのか?

行為の禁止そのものよりも“改竄”という行為の違法性を認識させることの方が必要なのでは?

2004年09月02日

プロセス重視か?結果重視か?

イギリスでカメさんが、飼い主のもとから逃げ出し、3ヶ月後に戻ってきたらしい。
しかしながら逃げた距離は、たったの5kmだったそうで(記事)
でも、人間ならば1時間半も歩けば着いてしまう距離、寄り道もしたでしょうが近すぎるように感じますよね。

仕事においても、次のような状況によく出会います。

・いくら努力しても結果が伴わない
・どんなに難しいプロジェクトであっても利益貢献が低い

そんな時、実際に関わった人たちの実感と周りの評価に“ズレ”が生まれてしまう。その“ズレ”が表面化すると大概の場合、本人のモチベーションが下がってしまうケースが多い。
実感からすると“行動を起こしたこと”や“プロセス”に評価の重点をおきたい気もするが、それなりの評価コストも掛かってしまうし、主観も入りやすい。そのため、実際的には『結果ベースで、プロセス評価を加味』といったところが無難なラインなのだろう。

互いの利害があっての評価だから、自分の100%満足のいく評価なんて、そうは出るはずが無い。結局のところ他者の評価に惑わされない“自分の中での達成感”といったものが重要という、管理職にとって都合の良いあきらめに行き着いてしまう。

けれど人って、褒められたいんだよね
自分が評価されているか?、本当に役に立っているのか?知りたいんだよね

こんな人間の特性・心理状態を理解して、評価に緩急を付けられる人、評価で差をつけることが困難でも“褒める”という行為を巧みに使って補える人がリーダーとして伸びていくのだろうなぁ。
そんな人間になれたらと思う。